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妻が夫の扶養の範囲で働くことは本当に得なのか?

 2025年の税制改正で103万円の壁が引き上げされたことで大きな話題になっています。あらためて扶養の範囲で働くことは何が得で本当に得なのかを検討してみます。

1.妻が夫の扶養の範囲で働くと得をするのは夫

妻が税法上の扶養の範囲で働くと、夫の税金から配偶者(特別)控除を控除することができ、夫の税金を小さくすることができます。つまり、得をするのは夫です


2.年収と壁

 年収と壁を整理すると、下の図のようになります。

103万円の壁とは所得税が課税されない年収のことで、税制改正により所得税の壁が160万円に拡大されました。

しかし、住民税の壁(110万円)、社会保険の壁(130万円)は別にあります。

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3.損得をどのように考えるか?

 お金を貯める上で最も敵になるのが税金です。しかし、税金を払うと、払った税金以上にお金が貯まることも本当です。私は、税金を減らすことに労力を割くよりも、年収を上げ第一の目標として160万円を稼ぎ、10%の住民税、15%の社保を支払い、お金を残すことに労力を使った方が前向きに生活できるのではないかと考えます。


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